期待2016/01/31 11:28

以前に比べれば全くと言って良いほど読まなくなった本ですが、シリーズ物の中にはまだまだ読む意欲を湧かせる作品が幾つかあります。

ビブリア古書堂みたいに文庫本書き下ろしという体裁を取っている作品は別として(年内には新刊出すとかツイで作者がコメントしてますが、何時になることやら)、文芸雑誌に少しずつ掲載したから一冊にまとめて新刊って形が多いようですね。

一旦は幕を下ろしたかと思った池袋ウエストゲートパークも、昨年の夏にオール讀物に「池袋ウエストゲートパーク 西池袋整形シンジケート」が前偏と後編に分けて掲載されていました。まだ単行本にまとまるには時間がかかるのだと思いますが、刊行された際には手に取る一冊になるでしょう。


そして米澤穂信の古典部シリーズ。「いまさら翼といわれても」の後編が今月発売された野性時代に掲載されています。先月号に前偏が掲載されていたのですが、うっかりして発売日から数日買いそびれたら、もう売り切れていて買えませんでした。
前偏読んでないけれど、あらすじが書いてあるからまあ良いかとABCにあった最後の1冊を購入。

古典部シリーズが掲載される野性時代は、すぐに売り切れてしまうらしくて、読者の期待も大きいのでしょうけど、出版社の売り上げ期待も同様に大きいのか、本来なら前偏・後編に分けずに掲載する文量じゃないんですかね。とか思うけど、先月号に全部載ってたら読めてないんだけど。

単行本かされていないのはTVアニメ化が先行してされた「連峰は晴れているか」を含めて4作品。単行本にまとめるにはもう少しですかね。

推理小説と言うよりも健全な高校生の恋愛物的風味を主として楽しんでいる一読者としては、「遠回りする雛」がきゅんきゅん出来るピークだったのかなという気がします。
(未刊行では「長い休日」がそちらの系統ですかね。)
このシリーズは(と言うか米澤さんの作品は)苦い終わり方をするのが多いので、きゅんきゅんしている方がどうなのかという意見は自分の中にもありますが。
今回は千反田が人生初めての蹉跌を味わうというか、これから奉太郎がどう千反田に寄り添っていくのか、次作を早く読みたいおわり方になっています。

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